古来、中国より伝わる健康法は、導引術や吐納法などと呼ばれる呼吸法や、心身を鍛え強くする武術など、多岐にわたります。
太極拳を中心とする中国武術や気功法は、 体力的な負担の少なさやその神秘的な印象により、世界的に普及しています。
これらは本来、保健体育的な要素をもって作られていますが、現代科学が舌を巻くほどの合理性をも包括していることはあまり知られていない事実です。特に易教(陰陽論からの予知予測)を原典とする太極理論を具現化した太極拳や、呼吸法とストレッチングを融合させた練功などは、理論体系に裏打ちされた正しい訓練を重ねることにより、修得の容易さと奥の深さを兼ね備えた希有な健康法となり得ます。